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我社の働き方改革

取り組んだ背景とは? 広島三原3Sネットワークの参加が大きな転機に

製造業の常として、仕事量の繁閑があり、繁盛期には長時間残業が当たり前の時代がありました。
その影響により集中力は低下し、不良品が増え、その対応するために残業が増えるという悪循環に陥ることも。
従業員から『仕事のめりはりを付けるためにノー残業デーをつくってほしい』という提案をきっかけに残業を減らす努力を始め、半日有給休暇制度も導入しました。
環境改善の大きな転機になったのが、三原・福山地区中心の製造業9社が集まって2013年に設立した「三原3Sネットワーク」への参加です。
社内の3S活動を積極的に進めることで、生産性の向上や職場環境の改善活動を継続して行っています。

主な取組と工夫点 ~環境を“整理する”ことで、無駄を徹底的に削減

形跡管理の徹底により、作業効率が大幅に向上

3S活動の中でも、特に注力したのが形跡管理です。
工具や計測器などのあるべき位置を定めて、そこに必ず戻すことを徹底しました。壁や棚、引出しなどにそれぞれの定位置を標識等で掲示。以前は物が散乱し、探す手間と時間がすごくかかっていましたが、今では、一目瞭然に必要なものを取り出すことができ、作業効率が大幅に向上しました。
具体的な工夫としては、
・それぞれの定位置を標識等で提示
・細かな道具は透明な容器に入れ、外から見えるようにする
・引き出しの下に彩色板を敷き、工具を目立たせる
・同線を精査し、道具の置き場所を変えるなどして効率化を図る
などが挙げられます。
これらの工夫により、新入社員も早く作業環境に慣れることができます。

月に一度、土曜日出勤は環境整備と教育訓練

月に一度の土曜日出勤は、環境整備と教育訓練の時間に設定います。
1日をフルに使って、日常的にはできない大掛かりな整理整頓や清掃と、技術指導を含めた教育訓練を行っています。
教育訓練では、昔のように見て覚えるというやり方をやめ、先輩従業員が講師となり、ドリルの研ぎ方や六面加工といった技術などをじっくりと時間をかけて、実践してもらいながら若手従業員を育成しています。
そのために月に一度、その時間を確保しています。

「スキルマップ」を作成し、教育訓練に活用

2018年から、自己申告でのスキルマップを作成しています。
自身の技能について、「指導ができる」「自分はできる」「聞きながらできる」「ちょっとできる」「できない」の5段階で採点するとともに、玉掛けやクレーン免許、フォークリフト免許といった業務に必要な資格取得状況を一覧表にし、工場内の掲示板に張り出しています。
このスキルマップをもとに、教育訓練を実施。社内の先輩が教えたり、機械メーカーによるスクールに参加したりと、常にスキルアップを図っています。
今後は上司の評価も含めたスキルマップを作成予定です。

めりはりを付けて働き、ノー残業デーを順守

毎週水曜日と出勤日となる土曜日を、ノー残業デーに設定

以前は「なんとなく」の残業も多かったですが、ノー残業デーを設けるとともに、めりはりを付けて働くことで、集中力が上がり、不良品も少なくなりました。
どうしても長時間の残業が必要な場合には、申請するルールにしています。
仕事の流れを見て、社員の健康を第一に考え、過度の残業にならないように指導を行っています。

月1回のランチミーティング

月に一度、従業員全員が一緒に昼食を食べながらコミュニケーションを図る「ランチミーティング」を実施。
形跡管理グループ」、「清掃グループ」、「改善グループ」の3つの班が、部署を横断するように構成されており班ごとに、今後の活動内容について話し合いをします。
この日は会社負担で、ちょっと豪勢なお弁当を取り寄せて、楽しいイベントという雰囲気を大切にしています。
日頃はなかなかできないプライベートな話もでき、新入社員が打ち解ける場にもなっています。
- 取り組みの成果と今後の目標 -
3S活動の効果は、顕著に現れています。
2017年度の残業時間は、2016年度と比較すると約54%で、ほぼ半減できました。
現在も3S活動の効果は続いているので、活動を継続していきます。
 
2018年度には、念願の新工場が稼働しました。
2019年度11月には、三次元測定機を導入予定です。
 
今後とも、信頼されるモノづくりを、社員全員で目指していきます。